よくある質問集 (その1) 〜
チャーリー・パーカー関連など
よくある質問集
(その2)
よくある質問集
(その3)
アメリカのジャズ教育者の一部にも問題がありますが、日本のジャズ活字や教育者は世界的な視野から見て、かなりヒドイというのが私見です。日本でジャズ関連の本を出している人が、最低でも
Musicology
などを専攻して学位と、学術専門誌で論文を書いていれば、これほどヒドイ本や雑誌が日本の本屋に並ぶこともないでしょう。日本国内の大学での「マイルスデイビス」や「ジャズの歴史」に関する講義をまとめたという本もアメリカでは通用しない
guesswork (当てずっぽう)に基づく低俗なものです。そういう書物を読んでいる非常識な人が質問してくるので大変困っているのが現状です。専門家でもない人が本を書けるのは元編集長や元プロデューサーの「肩書き」があるからです。日本の本屋で売っているジャズ関連の書籍は、アマチュアが書いた(楽器の弾けない)ジャズ愛好家達の座談会議事録程度に思ってください。
全てに優先するアドバイスがあるとすれば「日本で売っているデタラメなジャズ本は読まない」方が、アメリカで(商業的には難しいですが)内容的に成功します。ちょっとしたジャズの話、エピソード、理論でも偏見や間違いを洗脳的に植えつけられるとアメリカ人との会話でも失敗します。私も渡米した際は、日本で読んだ間違った情報から自分を解き放つのに苦労しました。
渡米する計画があり、アメリカの先端のジャズ学を学びたい方は、アメリカで認められている本やその翻訳本のみで勉強するのを推薦します(手始めには、ルイス・ポーター教授の書籍を推薦します)。英語の原書はインターネットの普及で入手がしやすくなりました。英語のままで勉強すれば、アメリカに来た際も、ミュージシャンや教員と話が通じるというメリットもあります。好きなことを英語で勉強すると教科書のつまらない英語長文読解よりも面白いはずです。
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